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Channel: 徒然なるままにひぐらし・・・
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震災後・・

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あけましておめでとうございます。
 
ものすごく久しぶりの記事になります。
 
ほったらかしのこのブログに訪問してくださって、読んでくださる方に感謝します。
 
1月8日に、新年聖会がありました。
 
そのときに福島第一教会の佐藤彰先生のお話を聞くことができました。
 
福島第一教会はこのたびの大震災で大きな痛みを受けた教会です。
 
震災後、すべてを失う体験をされた先生の、本当にリアルなお話を聞きました。
 
名前通り、福島第一原発のすぐ近くにあった先生の教会は、壊滅しました。
 
地震、津波、そして、放射能から逃げ続ける日々。
 
家を失い、教会を失い、教会に集っていた信徒の方々を失い、自分が今まで行ってきた業績や歴史を失い、食べ物もなく光もなく、死を目前にして逃げ続ける中、「神様はいったい何を考えておられるのか・・!」と、慟哭されたのは、当然のことであったと思います。
 
しかしその中で、なお、先生に語られたのは、「愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚き怪しむことなく、むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現われるときにも、喜びおどる者となるためです。」という第一ペテロ4章12節の言葉であったそうです。
 
愛する者たち・・
愛する者たち・・
 
と、聖書のことばを思いめぐらす中で、得たのは、やはり、自分は愛されているということだったという。
 
『この状態は異様だ・・。行き交う女性がすべて泣いているのは異様だ。福島から来たといって、汚いものでも見るように冷たくされるのも異様だ。着の身着のままで飛び出してきた家に、泥棒が入っているというのも異様だ。
しかし、文化、文明の発達の中で次第に神様抜きで幸せを感じていた人間は異様ではないのか・・?3・11以前の私たちは、神様の目から見て異様だったのではないか・・?今生きている。何もかも失ったのに生きている。私たちは、愛されている。生かされている。・・・生かされているという実感を持つとき人は真に幸せを感じるものだ。私は、この震災によってイエス様のことば・・教えが、身に沁みこみました。そして、これが幸せなのだと知ったのです。』
 
先生がここにたどり着かれるまで、どんなに苦しまれたのかを思うと涙がこぼれてきました。
 
『まだ、この震災の意味はわかりません。しかし、後の日になってわかる時が来ると思います。そして、教会は建物がなくなり組織的になくなりましたが、生きるキリストの身体としての集団は残りました。今、わたしたちは、教会を建てています!』
 
と、最後に先生は話してくださいました。
 
すごい!
 
先生は、ご自分の背広も、ネクタイも「もらい物です」といっていらっしゃったのに、自分たちの生活や必要や家よりも、「故郷に向かって祈りをささげる場所がほしい」という願いが起こされ、その願いに賛同する方々が起こされ、土地も・・絶対に売らない、と言っていた方の心が動かされて今、教会建設に向かっているそうです。
 
まだまだ、痛みは続くと思います・・。
 
そんな中で、私もできることを精一杯していきたいものです。
 

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